視能訓練士の養成校で、弱視をなるべく早い時期に治療するという考え方が、どのような…
視能訓練士の養成校で、弱視をなるべく早い時期に治療するという考え方が、どのような研究に支えられてきたかを学んだ。1960年代に行われ、のちの弱視治療の考え方に大きな影響を与えた動物の研究の内容として正しいのはどれか。
- ⑴ 片眼を閉じた子ネコでは、年齢が上がってから眼を開けた方が、視覚野の反応がよく回復することが分かった。示されたのは逆で、回復が見込めるのは発達の早い時期に限られ、時期を過ぎると回復しにくいことでした。
- ⑵ 片眼を閉じた子ネコでは、視覚野の変化よりも先に、網膜の神経節細胞がほとんど消えてしまうことが分かった。この研究で変化が目立ったのは大脳の視覚野の細胞の反応で、網膜の神経節細胞が消えたわけではありません。
- ⑶ 生まれつき斜視のあるサルの外眼筋を調べると、筋の線維そのものが細く、手術で太くなることが分かった。弱視の治療を早く始める根拠となったのは視覚野の発達の研究で、外眼筋の太さを調べた研究ではありません。
- ⑷ 成長した成ネコの片眼のまぶたを数か月閉じると、閉じた眼の網膜の視細胞が大きく減り、視力が失われた。成熟した動物では片眼を閉じても視覚野の反応はほとんど変わらず、網膜の視細胞が大きく減ることもありませんでした。
- ⑸ 生後まもない子ネコの片眼のまぶたを閉じると、その眼に反応する視覚野の細胞が減り、のちに開けても戻りにくかった。発達の早い時期に片眼からの入力を奪うと、視覚野でその眼に反応する細胞が減り、時期を過ぎると回復しにくいことが示されました。
解説
正しいのは、生後まもない子ネコの片眼を閉じると視覚野でその眼に反応する細胞が減り、のちに開けても戻りにくかったという研究です。1960年代のヒューベルとウィーゼルの研究は、視覚の発達には外からの入力が欠かせない時期、つまり感受性期があることを示しました。この知見は、弱視を感受性期のうちに見つけて治療する考え方や、乳幼児期の視機能の検査を重視する視能矯正の流れを支えています。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。