7歳の男児。右眼の不同視弱視に対して眼鏡と遮閉の治療を続け、右眼の矯正視力は0.…
7歳の男児。右眼の不同視弱視に対して眼鏡と遮閉の治療を続け、右眼の矯正視力は0.3から1.0に回復した。立体視の検査では、細かい奥行きはまだ見分けられない。保護者から「視力が出たので、もう通院はいりませんね」と尋ねられた。視能矯正の目的をふまえた視能訓練士の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 視力が1.0に達したことで治療の目的は果たされたので、今日で通院を終えて眼鏡も外して過ごせると伝える。視力の回復は目的の一つにすぎません。眼鏡を外すと不同視のため再び弱視が進むおそれもあります。
- ⑵ 片眼ずつの視力が保たれていれば生活で困ることは少ないので、今後は年1回の視力検査で十分だと伝える。両眼視機能は球技や階段の昇降など日常の動作にも関わり、視力だけで経過を判断するのは不十分です。
- ⑶ 視力に加えて両眼で見る働きや視力の再低下も確かめる必要があり、医師の方針で経過をみると伝える。視能矯正は片眼の視力だけでなく、両眼視機能を含む視機能全体の発達を目指します。弱視は治療後に視力が下がることもあるため経過観察が要ります。
- ⑷ 立体視の粗さは成長とともに自然に整っていくので、眼鏡をやめて家庭で様子を見ていくのがよいと伝える。不同視を矯正しないままでは両眼の像の差が残り、立体視の発達は期待できません。
- ⑸ 立体視を高めるために、視能訓練士の判断で今日から健眼の遮閉時間を2倍に増やしていくと伝える。訓練の内容は医師の指示のもとで決めます。視能訓練士の判断で治療を変えることはできません。
解説
最も適切なのは、両眼で見る働きや視力の再低下の有無も確かめる必要があり、医師の方針に沿って経過をみていくと伝えることです。視能矯正は、片眼の視力の回復だけでなく、両眼視機能を含めた視機能全体の発達と、それによる生活のしやすさを目指します。弱視は治療を急にやめると視力が下がることがあり、立体視の発達も追っていく必要があります。治療の内容は医師の指示のもとで決めます。
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