48歳の女性。右の顔面神経に沿ってできた腫瘍の手術で、膝神経節の近くの神経が傷つ…
48歳の女性。右の顔面神経に沿ってできた腫瘍の手術で、膝神経節の近くの神経が傷ついた。手術のあと、右の額にしわを寄せにくく、右眼の涙の量が左眼より明らかに少ない。涙腺の分泌を促す神経の信号が通る経路として正しいのはどれか。
- ⑴ 上頸神経節 → 内頸動脈神経叢 → 深錐体神経 → 涙腺これは交感神経の経路で、主に涙腺の血管に働きます。涙の分泌を直接促す経路ではなく、顔面神経の障害とも関係しません。
- ⑵ 下唾液核 → 舌咽神経 → 耳神経節 → 涙腺下唾液核から舌咽神経、耳神経節を通る経路は耳下腺の分泌を促す経路です。
- ⑶ 三叉神経脊髄路核 → 三叉神経第2枝 → 眼窩下神経 → 涙腺三叉神経脊髄路核は顔の痛みや温度の感覚を受け取る核で、涙腺の分泌を命じる経路の出発点ではありません。
- ⑷ 上唾液核 → 顔面神経 → 大錐体神経 → 翼口蓋神経節 → 涙腺涙腺の分泌を促す副交感神経は上唾液核から顔面神経を通り、膝神経節の近くで大錐体神経に分かれ、翼口蓋神経節で乗り換えます。
- ⑸ 動眼神経副核 → 動眼神経 → 毛様体神経節 → 涙腺この経路は瞳孔括約筋と毛様体筋へ向かう副交感神経の経路で、涙腺には向かいません。
解説
正しい経路は、上唾液核から顔面神経、大錐体神経、翼口蓋神経節を経て涙腺に至る経路です。涙腺の分泌を促す副交感神経は顔面神経に含まれて脳幹を出て、膝神経節の近くで大錐体神経として分かれます。翼口蓋神経節で神経を乗り換えたあと、頬骨神経や涙腺神経に沿って涙腺に届きます。そのため、膝神経節より中枢側の障害では顔面の麻痺とともに涙の分泌が減ります。
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