10歳の男児。転倒して大腿骨の端に近い部分を骨折し、骨折線が骨端線にかかっていた…
10歳の男児。転倒して大腿骨の端に近い部分を骨折し、骨折線が骨端線にかかっていた。医師から、今後の脚の長さの伸びに影響が出ることがあると説明された。成長期の長い骨が長さの方向へ伸びる仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 骨を包む骨膜の内側で骨芽細胞が骨を重ねていき、その積み重ねで骨の両端が伸びる。骨膜の骨芽細胞が骨を重ねるのは太さを増す成長です。長さの成長は骨端軟骨で起こります。
- ⑵ 骨髄腔の中で破骨細胞が新しい骨を作り、内側から骨を押し広げて長軸方向へ伸ばす。破骨細胞は骨を吸収して壊す細胞です。骨を作るのは骨芽細胞で、長さの成長は骨端軟骨で起こります。
- ⑶ 関節の表面を覆う関節軟骨が年ごとに厚くなり、その厚みが増すことで骨の全長が伸びる。関節軟骨は関節面を滑らかにする組織で、厚くなることで骨の長さが伸びるわけではありません。
- ⑷ 骨の中のハバース管に沿って骨単位が縦に継ぎ足され、骨幹の中ほどが伸びていく。ハバース管を中心とする骨単位は緻密骨の構造の単位で、骨幹の中ほどで長さが増えることはありません。
- ⑸ 骨端と骨幹の間にある骨端軟骨で軟骨細胞が増え、それが順に骨に置き換わっていく。骨端軟骨(成長板)で軟骨細胞が増え、骨化して置き換わることで長い骨は長さ方向に伸びます。
解説
骨端軟骨で軟骨細胞が増え、骨に置き換わっていくことで長い骨は長さの方向へ伸びます。この軟骨の層は成長板とも呼ばれ、ここが損傷すると脚の長さに左右差が出ることがあります。骨膜の骨芽細胞が骨を重ねるのは太さの成長で、破骨細胞は骨を吸収する細胞です。関節軟骨の厚みやハバース管の骨単位は、骨の長さの成長の仕組みではありません。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。