12歳の男子。数か月前から、本を読んでいると字がぼやけ、目が疲れるという。屈折は…
12歳の男子。数か月前から、本を読んでいると字がぼやけ、目が疲れるという。屈折はほぼ正視で、遠見と近見の眼位は正位、眼底や前眼部に異常はない。両眼の近点を測ると眼前20 cmで、年齢から期待される近点よりかなり遠かった。この状態とその対応の組合せとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 年齢相応の老視の始まりで、特別な対応はせずに経過を見る。12歳では老視は起こりません。年齢に比べて調節力が小さいことは評価と対応が必要です。
- ⑵ 近くを見ると両眼が内へ寄りすぎる輻湊過多で、基底外方のプリズムの眼鏡を処方する。近見の眼位は正位で、輻湊過多の所見はありません。基底外方のプリズムはかえって輻湊の負担を増やします。
- ⑶ 眼軸が伸びていく近視の始まりで、遠くを見るための凹レンズの眼鏡を処方する。屈折はほぼ正視で、近視はありません。凹レンズは調節の負担を増やします。
- ⑷ 毛様体筋が収縮したまま緩まない調節けいれんで、凹レンズを強めて遠方を見やすくする。調節けいれんでは近点は近く、近視化がみられます。近点が遠いこの所見とは逆です。
- ⑸ 年齢に比べて調節力が小さい調節不全で、医師の指示で近用の凸レンズや調節の訓練を検討する。屈折や眼位に異常がなく、近点が年齢より遠いのは調節不全で、近用の凸レンズや調節の訓練の対象になります。
解説
年齢に比べて調節力が小さい調節不全で、近用の凸レンズや調節の訓練を検討する組合せが最も適切です。屈折がほぼ正視で、眼位や眼の構造に異常がないのに、近点が年齢から期待されるより遠く、読書で字がぼやけるのは、調節の働きが弱い機能的な障害と考えられます。医師の指示のもとで、近用の凸レンズで調節を補ったり、調節の訓練を行ったりします。
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