生後早期に片眼だけに濃い白内障がある乳児と、両眼に同じ程度の濃い白内障がある乳児…
生後早期に片眼だけに濃い白内障がある乳児と、両眼に同じ程度の濃い白内障がある乳児を比べた。手術までの期間が同じ場合、片眼の白内障の方が弱視が重くなりやすい理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 片眼の白内障では、手術後の眼鏡の度数が両眼性より弱くて済むため。術後の度数は弱視の重さの理由にはなりません。片眼では左右の差が大きくなり、矯正もむしろ難しくなります。
- ⑵ 両眼の白内障では、混濁が自然に薄くなっていくことが多いため。濃い白内障が自然に薄くなることは期待できません。両眼性でも早期の手術が必要です。
- ⑶ 片眼の白内障では、混濁が両眼性より濃くなりやすく、網膜に届く光が少ないため。条件は同じ程度の混濁としています。差は混濁の濃さではなく、両眼の入力の競合にあります。
- ⑷ 視覚野で健眼からの入力との競合が起こり、混濁のある眼の経路がさらに弱められるため。片眼だけ像が奪われると、視覚野で健眼の入力が優位になって患眼の経路が一層弱まり、両眼性より重い弱視になりやすくなります。
- ⑸ 片眼の白内障は網膜の病気を伴うことが多く、視細胞が少ないため。弱視の重さの差は網膜の視細胞の数ではなく、視覚の経路の発達の違いによるものです。
解説
視覚野で健眼からの入力との競合が起こり、混濁のある眼の経路がさらに弱められるためです。視覚の発達期には、左右の眼からの入力が視覚野で競い合いながら結合が作られます。片眼だけ像が奪われると、健眼の入力が優位になって患眼の経路が一層弱まり、両眼性の場合より重い弱視になりやすくなります。そのため片眼の濃い白内障では、早期の手術とその後の健眼遮閉が重要です。
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