45歳の女性。脳梗塞のあと右同名半盲が残った。矯正視力は両眼とも1.2である。「…
45歳の女性。脳梗塞のあと右同名半盲が残った。矯正視力は両眼とも1.2である。「本を読むと行の終わりが見つけにくく、何度も読み直してしまう」と話している。視能障害の捉え方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 眼鏡の度数が合っていないことが主な原因で、新しい眼鏡で解消すると捉える。矯正視力は1.2で、度数の問題ではありません。困難の原因は視野の欠けにあります。
- ⑵ 視力が良くても、視野の欠けにより読むことに困難が生じている状態と捉える。視能障害は視力の値だけでなく、視野や眼球運動、両眼視などの障害が生活に及ぼす影響まで含めて捉えます。
- ⑶ 左眼の視野は正常なので、右眼を遮閉すれば読書の困難は解消すると捉える。同名半盲は両眼の同じ側の視野が欠ける状態で、片眼を遮閉しても右側の欠けは残ります。
- ⑷ 読書の困難は脳の病気によるため、眼科での評価や訓練の対象から外れると捉える。視覚伝導路の障害による視野の欠けも視能障害であり、視能訓練士の評価と支援の対象になります。
- ⑸ 矯正視力が1.2あるので、読書の困難は眼の働きとは別の注意力の問題と捉える。右同名半盲では右側の行の先が見えにくく、読むときの困難は視野の障害から直接生じます。
解説
視力が良くても視野の欠けにより読むことに困難が生じていると捉えるのが最も適切です。視能障害は、視力の値だけでなく、視野・眼球運動・両眼視などの障害が、読む・歩くといった生活の動作にどう影響しているかまで含めて捉えます。右同名半盲では右側の行の先が見えず、行の終わりを探す動きが乱れます。片眼の遮閉や眼鏡の作り直しでは解消しません。
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