62歳の男性。急性の眼圧上昇の治療として、炭酸脱水酵素阻害薬を内服することになっ…
62歳の男性。急性の眼圧上昇の治療として、炭酸脱水酵素阻害薬を内服することになった。この薬が眼圧を下げる仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 血液の浸透圧を高め、硝子体の水分を血管内へ引き込んで容積を減らす。血液の浸透圧を上げて硝子体を脱水させるのは、マンニトールなどの高浸透圧薬です。
- ⑵ 線維柱帯の細胞の形を変えて目詰まりを減らし、主経路の流出を増やす。線維柱帯からの流出を増やすのは、ROCK阻害薬などの作用です。
- ⑶ 瞳孔括約筋を収縮させて虹彩を引き、隅角を広げて流出を良くする。瞳孔括約筋を収縮させて隅角を広げるのは、副交感神経作動薬のピロカルピンです。
- ⑷ ぶどう膜と強膜の間を通る経路を広げ、副経路から外へ出る房水を増やす。ぶどう膜強膜流出を増やすのはプロスタグランジン関連薬の主な作用です。
- ⑸ 毛様体の上皮で房水が作られる量を減らし、眼内へ入る水を少なくする。炭酸脱水酵素は毛様体上皮での房水の産生に関わり、これを阻害すると房水の産生が減って眼圧が下がります。
解説
毛様体の上皮で作られる房水を減らす仕組みが正解です。房水は毛様体上皮で作られ、その産生には炭酸脱水酵素による重炭酸イオンの生成が関わります。この酵素を阻害すると房水の量が減り、眼圧が下がります。ぶどう膜強膜流出の増加はプロスタグランジン関連薬、縮瞳による隅角の開大はピロカルピン、硝子体の脱水は高浸透圧薬の作用です。産生と流出のどちらに働くかで整理しましょう。
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