45歳の男性。左右にゆっくり動く視標を両眼で追ってもらうと、眼の動きが視標に遅れ…
45歳の男性。左右にゆっくり動く視標を両眼で追ってもらうと、眼の動きが視標に遅れ、小刻みな跳ぶような動きを繰り返して追いつこうとした。一方、離れた2つの視標の間で視線を素早く移す動きは速さも正確さも保たれていた。障害されている眼球運動はどれか。
- ⑴ 前庭動眼反射前庭動眼反射は頭の動きに対して眼を逆向きに動かす反射で、視標を追う動きではありません。
- ⑵ 輻湊運動輻湊は両眼を内側へ寄せる離反運動で、左右に動く視標を追う共同運動とは別の動きです。
- ⑶ 滑動性追従運動動く視標を網膜の中心にとらえ続ける動きが障害されると、小刻みな衝動性運動で追いかけるようになります。
- ⑷ 固視微動固視微動は一点を見つめているときの細かな動きで、動く視標を追う働きは持ちません。
- ⑸ 衝動性眼球運動視線を素早く移す動きは速さも正確さも保たれており、障害されていません。
解説
滑動性追従運動の障害です。滑動性追従運動は、ゆっくり動く視標の像を中心窩にとらえ続けるための、なめらかな共同運動です。これが障害されると眼の動きが視標に遅れ、そのずれを補うために衝動性眼球運動が繰り返し入り、階段状の動きになります。離れた視標へ素早く視線を移す衝動性眼球運動は保たれているため、障害されていません。輻湊は離反運動、前庭動眼反射は頭の動きに対する反射です。
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