小児の弱視に対する遮閉治療の効果について、視能訓練士が文献を調べている。根拠に基…
小児の弱視に対する遮閉治療の効果について、視能訓練士が文献を調べている。根拠に基づいた医療(EBM)の考え方で、一般に最も信頼性の高い根拠とされるのはどれか。
- ⑴ 1つの施設で治療した30例の経過を、まとめて記述した報告比較の対照を持たない症例集積研究で、根拠の水準は低く位置づけられます。
- ⑵ 弱視の患者と健常者の過去の生活歴を、後から比べた研究症例対照研究は過去の情報に頼るため偏りが入りやすく、比較試験より水準は低くなります。
- ⑶ 経験の豊富な眼科医10人が、日ごろの印象をもとに述べた意見専門家の意見は、データによる裏付けを持たないため根拠の水準は最も低くなります。
- ⑷ 治療がよく効いた1人の患者の経過を、詳しく記録した報告単一の症例報告は一般化しにくく、根拠の水準は低く位置づけられます。
- ⑸ 複数のランダム化比較試験の結果を系統的に集めて統合した研究偏りを減らした比較試験を系統的に統合したものは、根拠の水準が最も高く位置づけられます。
解説
複数のランダム化比較試験を系統的に統合した研究が、最も信頼性の高い根拠とされます。ランダム化比較試験は、対象を無作為に分けて比べるため偏りが入りにくい研究方法です。それを系統的に集めて統合すると、1つの試験より確かな結論が得られます。症例対照研究は過去の情報に頼るため偏りが入りやすく、症例集積や症例報告は比較の対照を持ちません。専門家の意見はデータの裏付けがなく、水準は最も低くなります。
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