78歳の女性。加齢黄斑変性で両眼の矯正視力が0.1となり、新聞を読めなくなったと…
78歳の女性。加齢黄斑変性で両眼の矯正視力が0.1となり、新聞を読めなくなったと話している。治療は医師が続けている。視能矯正の理念に沿った視能訓練士の関わりとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 視力を回復させる目的で、片眼を遮閉する弱視訓練を毎日行う。遮閉による弱視訓練は視覚の発達期の小児に行うもので、黄斑の病変による視力低下には効果がありません。
- ⑵ 本人と相談して、視能訓練士が硝子体への注射の時期を決める。治療方針や時期を決めるのは医師で、視能訓練士の業務の範囲を超えます。
- ⑶ 網膜の病変を改善させるため、眼球運動の訓練を自宅で続けてもらう。眼球運動の訓練で網膜の病変が改善することはありません。
- ⑷ 拡大鏡などの補助具を選び、使い方を練習して読むことを支援する。残された視機能を生活に生かす支援は、視能矯正の大切な役割です。
- ⑸ 近くを見る負担を減らすため、新聞を読むことをやめるよう助言する。読むという本人の望む活動をあきらめさせる助言で、生活の質を高める支援になりません。
解説
拡大鏡などの補助具を選び、使い方の練習を通して読むことを支援するのが最も適切です。視能矯正は、視機能の検査や訓練だけでなく、回復が難しい人が残された視機能を生活に生かせるよう支援することも目的に含みます。黄斑の病変による視力低下に対して、小児の弱視訓練や眼球運動の訓練は効果がありません。治療方針は医師が決めます。本人が望む読書を続けられるよう、補助具や照明を工夫します。
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