67 歳の男性。ポーセレンラミネートべニアが破折したことを主訴として来院した。初…
67 歳の男性。ポーセレンラミネートべニアが破折したことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)、窩洞形成時の口腔内写真(別冊No. 9B)及びコンポジットレジンを用いて補修修復を行った後の口腔内写真(別冊No. 9C)を別に示す。接着性を向上させるために行うべき手技で適切なのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ リン酸エッチングエナメル質にリン酸エッチングを行い、接着性を高めます。
- ⑵ サンドブラスト処理陶材面をサンドブラスト処理で粗造化し、機械的嵌合力を高めます。
- ⑶ レジンコーティングレジンコーティングは象牙質を被覆する手法で、本症例の接着性向上の主な手技ではありません。
- ⑷ 硫黄系機能性モノマー塗布硫黄系機能性モノマーは貴金属用で、陶材の接着には効果がありません。
- ⑸ シランカップリング材塗布陶材面にシランカップリング材を塗布し、レジンと化学的に接着させます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑵と⑸です。写真は確認できませんが、ポーセレンラミネートベニアの破折部をコンポジットレジンで補修する場合、被着面には歯質(エナメル質)と陶材が混在します。エナメル質にはリン酸エッチングで微細な凹凸をつくり、陶材面はサンドブラスト処理(またはフッ化水素酸処理)で粗造化したうえで、シランカップリング材を塗布して化学的に接着させます。硫黄系機能性モノマーは貴金属の接着に用いるもので、陶材には効果がありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成