研究用模型を製作するため印象材を練和している写真(別冊No. 33)を別に示す。…
研究用模型を製作するため印象材を練和している写真(別冊No. 33)を別に示す。印象材粉末の成分で硬化を遅延させるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ ケイソウ土ケイソウ土はフィラーとしてゲルの強度や練和性を高める成分で、硬化遅延作用はありません。
- ⑵ 硫酸ナトリウム硫酸ナトリウムなどの塩類は硬化反応の調整に関わりますが、遅延剤の代表はリン酸三ナトリウムです。
- ⑶ アルギン酸カリウムアルギン酸カリウムは反応してゲルを形成する主成分です。
- ⑷ リン酸三ナトリウムカルシウムイオンと優先的に反応して消費し、アルギン酸カルシウムの形成を遅らせる遅延剤です。
- ⑸ アルギン酸ナトリウムアルギン酸ナトリウムはゲルを形成する主成分で、硬化を遅延させる成分ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真は提示されていませんが、研究用模型の印象に用いるアルジネート印象材の練和場面と考えられます。アルジネート印象材は、アルギン酸塩が硫酸カルシウムのカルシウムイオンと反応して不溶性のアルギン酸カルシウムのゲルとなって硬化します。リン酸三ナトリウムは遅延剤として配合され、カルシウムイオンと先に反応して消費するため、その間はゲル化が起こらず操作時間が確保されます。ケイソウ土はフィラー、硫酸ナトリウムなどは調整剤、アルギン酸塩は主成分です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成