心臓手術が予定されている患児に対し、外傷歯の抜歯を行うこととした。術前にアモキシ…
心臓手術が予定されている患児に対し、外傷歯の抜歯を行うこととした。術前にアモキシシリン水和物の投与を行った。この投与に該当するのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 原因療法原因療法はすでにある疾患の原因を取り除く治療で、未発症の感染性心内膜炎を防ぐ今回の投与には当たりません。
- ⑵ 再生療法再生療法は失われた組織の再生を図る治療で、抗菌薬の術前投与とは関係ありません。
- ⑶ 対症療法対症療法は現れている症状を和らげる治療で、症状のない段階での投与には当たりません。
- ⑷ 補充療法補充療法はホルモンや凝固因子など不足する物質を補う治療で、該当しません。
- ⑸ 予防療法観血的処置による菌血症から感染性心内膜炎を起こさないための投与で、予防療法に当たります。
解説
正解は⑸です。心臓手術を予定している患児など、感染性心内膜炎のリスクが高い患者では、抜歯などの観血的歯科処置によって口腔内細菌が血中に入る菌血症を起こし、感染性心内膜炎を発症するおそれがあります。そのため処置の30〜60分前にアモキシシリンを投与して発症を防ぎます。これはまだ生じていない疾患を防ぐための予防療法です。原因療法は病因の除去、再生療法は組織の再生、対症療法は症状の緩和、補充療法は不足物質の補給を指し、いずれも該当しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成