49 歳の女性。右側舌の違和感を主訴として来院した。3 日前に他院で下顎右側智歯…
49 歳の女性。右側舌の違和感を主訴として来院した。3 日前に他院で下顎右側智歯を抜去した後から気になっているという。初診時のパノラマエックス線画像(別冊No. 5A)とCT(別冊No. 5B、C、D)を別に示す。行うのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 舌圧検査舌圧検査は舌の運動機能(舌下神経支配の筋力)の評価で、舌神経の知覚障害の評価には適しません。
- ⑵ 二点識別検査舌の触覚の識別能を調べ、舌神経損傷による知覚障害の程度を評価できます。
- ⑶ 口唇閉鎖力検査口唇閉鎖力検査は顔面神経支配の口輪筋の機能評価で、舌神経障害とは関係しません。
- ⑷ 濾紙ディスク法舌神経に合流する鼓索神経の味覚線維の障害を評価するため、部位別の味覚検査を行います。
- ⑸ オーラルディアドコキネシスオーラルディアドコキネシスは舌や口唇の巧緻な運動機能の評価で、知覚障害の評価には適しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑷です。画像は提示されていませんが、下顎智歯抜去後から右側舌の違和感が生じていることから、舌神経の損傷が疑われます。舌神経は舌前方2/3の一般感覚を担い、また鼓索神経の味覚線維も舌神経に合流して走行するため、損傷すると知覚障害と味覚障害を生じます。そこで知覚の評価に二点識別検査、味覚の評価に濾紙ディスク法を行います。舌圧検査、口唇閉鎖力検査、オーラルディアドコキネシスは運動機能の評価で、感覚神経である舌神経の障害評価には適しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成