マルチブラケット装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。矯正力を弱くする方法で…
マルチブラケット装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。矯正力を弱くする方法で正しいのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ ワイヤーにループを付与する。ループを付与するとワイヤーの実質的な長さが増えるため、たわみやすくなり矯正力は弱くなります。
- ⑵ ステンレス鋼ワイヤーを用いる。ステンレス鋼ワイヤーは弾性係数が大きいため、同じたわみでも矯正力は強くなります。
- ⑶ ブラケット間距離を大きくする。ブラケット間距離が大きいとワイヤーの作用長が長くなり、矯正力は弱くなります。
- ⑷ 断面積の大きいワイヤーを用いる。断面積の大きいワイヤーは剛性が高く、矯正力は強くなります。
- ⑸ 弾性係数の小さいワイヤーを用いる。Ni-Ti合金などの弾性係数の小さいワイヤーは、弱く持続的な矯正力を生じます。
解説
正解は⑴、⑶、⑸です。ワイヤーが生じる矯正力は、弾性係数が大きいほど、断面積(太さ)が大きいほど強くなり、作用する長さが長いほど弱くなります。ワイヤーにループを付与すると実質的なワイヤー長が増え、ブラケット間距離を大きくしても同様に作用長が伸びるため、矯正力は弱くなります。Ni-Ti合金やβ-チタン合金など弾性係数の小さいワイヤーも弱い持続的な力を生じます。ステンレス鋼ワイヤーは弾性係数が大きく、断面積の大きいワイヤーは剛性が高いため、矯正力は強くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成