幼児に対する全身麻酔下での歯科治療で正しいのはどれか。3 つ選べ。
幼児に対する全身麻酔下での歯科治療で正しいのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 麻酔は急速導入法が多い。幼児では静脈路確保が難しいため、マスクで吸入麻酔薬を吸わせる緩徐導入が多く用いられます。
- ⑵ 多数歯の治療が可能である。全身麻酔下では体動がなく長時間の処置が可能で、1回で多数歯の治療を行えます。
- ⑶ 12 時間以上の絶食が必要である。術前の絶飲食は固形物で6〜8時間、清澄水で2時間程度が目安で、12時間以上は不要であり脱水の原因になります。
- ⑷ 治療内容が制限されることがある。麻酔時間の制約や再治療の難しさから、予後の確実な処置を選ぶなど治療内容が制限されることがあります。
- ⑸ 歯科治療による心的外傷を与えない。意識のない状態で治療するため、恐怖体験による心的外傷を与えずに済みます。
解説
正解は⑵、⑷、⑸です。幼児の全身麻酔下歯科治療は、通法での治療が困難な場合に、1回で多数歯の処置を確実に行え、恐怖体験による心的外傷を与えずに済む利点があります。一方、麻酔時間や再治療の困難さから、長期の経過観察を要する処置を避けて抜歯や既製冠を選ぶなど、治療内容が制限されることがあります。導入は泣いている幼児でも可能な緩徐導入(吸入)が多く、術前の絶飲食は固形物で6〜8時間、清澄水で2時間程度で、12時間以上は不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成