92 歳の女性。口腔衛生管理を希望して入所中の特別養護老人ホームから訪問診療の依…
92 歳の女性。口腔衛生管理を希望して入所中の特別養護老人ホームから訪問診療の依頼があった。10 年前に認知症、3 年前に心不全の診断を受けており、1 年前に誤嚥性肺炎の既往があるという。BDR 指標はすべて全介助であり、訪問時は傾眠傾向にあった。診療前の患者の状態の写真(別冊No. 16)を別に示す。診療に先立ち行うのはどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 吸引器を準備する。誤嚥のリスクが高いため、吸引器を準備しておきます。
- ⑵ 服薬状況を確認する。抗血栓薬や心不全の治療薬などの服薬状況を確認します。
- ⑶ ヘッドレストを外す。ヘッドレストを外すと頸部が伸展し、誤嚥しやすくなります。
- ⑷ バイタルサインを確認する。実施の可否を判断するため、バイタルサインを確認します。
- ⑸ 嚥下内視鏡検査の準備をする。口腔衛生管理に先立って嚥下内視鏡検査を行う必要はありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑵⑷です。写真は見られないため本文から考えます。認知症と心不全があり、誤嚥性肺炎の既往がある全介助の傾眠傾向の高齢者では、口腔衛生管理中の誤嚥のリスクが高いため、事前に吸引器を準備します。また服薬状況(抗血栓薬や心不全の治療薬など)を確認し、血圧や脈拍、経皮的動脈血酸素飽和度などのバイタルサインを確認して当日の実施の可否を判断します。ヘッドレストを外すと頸部が伸展して誤嚥しやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成