6 歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対する手術の…
6 歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。口唇裂と口蓋裂に対する手術の既往がある。診断の結果、ある装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 26A)とエックス線画像(別冊No. 26B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な装置はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 緩徐拡大装置狭窄した上顎歯列弓を、裂部に配慮しながら緩徐に拡大します。
- ⑵ リップバンパーリップバンパーは下唇の圧を排除して下顎歯列を拡大する装置です。
- ⑶ 上顎前方牽引装置劣成長の上顎骨に対し、前方への成長を促します。
- ⑷ トゥースポジショナートゥースポジショナーは動的治療後の仕上げや保定に用いる装置です。
- ⑸ スライディングプレート被蓋の改善などに用いる装置で、本例では適切とされています。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴⑶⑸です。画像は見られないため本文から考えます。口唇口蓋裂の術後には、瘢痕による上顎骨の劣成長と上顎歯列弓の狭窄が生じやすく、前歯部・臼歯部の反対咬合を伴います。6歳児では、狭窄した上顎歯列弓を緩徐拡大装置で拡大し、上顎前方牽引装置で上顎骨の前方成長を促します。スライディングプレートは前歯部の被蓋改善などに用いる装置で、本例では適切とされています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成