86 歳の男性。上顎全部床義歯の不適合を主訴として来院した。新義歯製作目的で印象…
86 歳の男性。上顎全部床義歯の不適合を主訴として来院した。新義歯製作目的で印象採得中に印象材が咽頭に流れ込み、強い呼吸困難を訴えた。腹部突き上げ法で印象材の除去を試みたが不可能で、その後意識を消失した。このときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 25)を別に示す。まず行う処置はどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 背部叩打法背部叩打法は意識がある段階で行う異物除去法です。
- ⑵ 電気的除細動電気的除細動はAEDの解析で適応と判断された場合に行います。
- ⑶ フルマゼニルの投与フルマゼニルはベンゾジアゼピン系薬物の拮抗薬で、本例には不要です。
- ⑷ 胸骨圧迫心マッサージ意識を消失した窒息では直ちに胸骨圧迫を開始します。
- ⑸ ラリンジアルマスクの挿入気道に異物が残る状態では、ラリンジアルマスクの挿入は優先されません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。画像は見られないため本文から考えます。窒息に対して腹部突き上げ法でも異物が除去できず、意識を消失した場合は、直ちに心肺蘇生を開始し、胸骨圧迫を行います。胸骨圧迫は胸腔内圧を高め、異物の排出も期待できます。人工呼吸の前には口腔内に異物が見えれば除去します。背部叩打法は意識がある段階で行う方法で、フルマゼニルはベンゾジアゼピンの拮抗薬なので本例には不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成