72 歳の男性。塩味を感じにくいことを主訴として来院した。2 年前から自覚し、徐…
72 歳の男性。塩味を感じにくいことを主訴として来院した。2 年前から自覚し、徐々に増悪したという。降圧薬を服用している。初診時の口腔内写真(別冊No. 23)を別に示す。適切な検査はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 生検生検は腫瘍などを疑う場合の検査で、本例の味覚障害の評価には適しません。
- ⑵ 血液検査血清亜鉛などを測定し、亜鉛欠乏性味覚障害を評価します。
- ⑶ 唾液分泌能検査唾液の減少は味物質の溶解を妨げ、味覚障害の原因となります。
- ⑷ 濾紙ディスク検査味質ごと・神経支配領域ごとの味覚の閾値を評価できます。
- ⑸ ガスクロマトグラフィー検査ガスクロマトグラフィーは口臭の原因物質の測定に用います。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵⑶⑷です。写真は見られないため本文から考えます。高齢者の味覚障害では、亜鉛欠乏、薬剤性、口腔乾燥、舌の病変などが原因となります。血液検査で血清亜鉛や鉄、貧血の有無を調べ、唾液分泌能検査で口腔乾燥を評価し、濾紙ディスク検査で味質ごと・部位ごとの味覚閾値を評価します。降圧薬の中には亜鉛のキレート作用などで味覚障害を起こすものがあります。ガスクロマトグラフィーは口臭の検査です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-02.html)を加工して作成