10 歳の女児。齲蝕治療を希望して来院した。自閉スペクトラム症と診断されており、…
10 歳の女児。齲蝕治療を希望して来院した。自閉スペクトラム症と診断されており、歯科治療を行うにあたり行動調整法を用いた。その際に用いたツールの一部(別冊No. 3)を別に示す。適用した対応法はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ TEACCH 法絵カードなどで手順を視覚的に構造化するのはTEACCH法の手法です。
- ⑵ モデリング法モデリング法は他児の治療の様子を見せる方法で、ツールを用いる方法ではありません。
- ⑶ Tell-Show-Do 法Tell-Show-Do法は説明・提示・実行の順に進める方法で、本症例のツールとは異なります。
- ⑷ レスポンスコスト法レスポンスコスト法は不適切な行動に対してトークンを取り上げる方法で、本症例では適用していないと考えられます。
- ⑸ トークンエコノミー法できた行動にトークンを与え、報酬と交換するトークンエコノミー法です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑸です。写真は確認できませんが、自閉スペクトラム症児に用いたツールとして、治療の手順を絵や写真で示す絵カード(視覚的スケジュール)と、できたことに対してシールなどを与えるトークン表などが考えられます。視覚的な手がかりで見通しを持たせる構造化はTEACCH法の考え方で、望ましい行動にトークンを与え、一定数たまると報酬と交換するのがトークンエコノミー法です。いずれも自閉スペクトラム症児の行動調整に有効です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成