24 歳の女性。頰粘膜の異常を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたが、…
24 歳の女性。頰粘膜の異常を主訴として来院した。6 か月前から気付いていたが、疼痛がないためそのままにしていたところ、最近になり自覚するようになったという。1 年前から気管支喘息のため副腎皮質ステロイド吸入薬を使用している。初診時の口腔内写真(別冊No. 17A)、H-E 染色病理組織像(別冊No. 17B)及びGrocott 染色病理組織像(別冊No. 17C)を別に示す。治療に用いるのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ アスピリンアスピリンは解熱鎮痛薬で、真菌感染症の治療には用いません。
- ⑵ アシクロビルアシクロビルは抗ヘルペスウイルス薬で、カンジダ症には効果がありません。
- ⑶ リファンピシンリファンピシンは抗結核薬で、真菌感染症の治療薬ではありません。
- ⑷ ミコナゾール硝酸塩ミコナゾール硝酸塩はアゾール系抗真菌薬で、口腔カンジダ症の治療に用いられます。
- ⑸ ミノサイクリン塩酸塩ミノサイクリン塩酸塩はテトラサイクリン系抗菌薬で、真菌には効果がありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。写真と組織像は確認できませんが、ステロイド吸入薬の使用歴と、Grocott染色(真菌を黒く染める染色)が示されていることから、口腔カンジダ症と考えられます。吸入ステロイドの使用後にうがいが不十分だと口腔内の局所免疫が低下し、カンジダが増殖しやすくなります。治療には抗真菌薬のミコナゾール硝酸塩などを用い、吸入後のうがいを指導します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-02.html)を加工して作成