10歳の女児。下顎左側乳側切歯が残ったまま、その舌側から下顎左側側切歯が萌出して…
10歳の女児。下顎左側乳側切歯が残ったまま、その舌側から下顎左側側切歯が萌出してきた。保護者から、歯並びが悪くなる原因について質問を受けた。不正咬合の原因として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 長く続く指しゃぶりは、前歯部の反対咬合の主な原因になる。指しゃぶりは上顎前突や開咬の原因になり、反対咬合の主な原因ではありません。
- ⑵ 正中部の過剰歯は、中切歯の間のすき間を閉じる方向に働く。正中部の過剰歯は、中切歯の間にすき間を作る原因になります。
- ⑶ 口呼吸が続くと、上顎の歯列が横に大きく広がる。口呼吸では舌が下がり、上顎の歯列はむしろ狭くなります。
- ⑷ 乳歯が長く残ると、後継の永久歯が違う位置に萌出する。乳歯の晩期残存は、後継永久歯の萌出の位置の異常の原因になります。
- ⑸ 歯の大きさに比べて顎が小さいと、歯が並びきらずに叢生が生じる。歯と顎の大きさの不調和は、叢生の原因になります。
解説
正しいのは、乳歯の晩期残存で後継の永久歯が本来と違う位置に萌出すること、歯の大きさに比べて顎が小さいと叢生が生じることの2つです。不正咬合の原因には、遺伝などの先天的な要因と、習癖や乳歯の早期喪失・晩期残存などの後天的な要因があります。指しゃぶりは上顎前突や開咬を、口呼吸は上顎の歯列の狭窄を、正中部の過剰歯は正中離開を起こしやすくします。
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