病理学の症例検討で、口腔とその周囲の組織が長く続く刺激や環境の変化に応じて形を変…
病理学の症例検討で、口腔とその周囲の組織が長く続く刺激や環境の変化に応じて形を変えた例を集めた。組織の変化と、その変化を表す用語の組合せとして正しいのはどれか。
- ⑴ 歯を失ったあとに歯槽骨が吸収され、顎堤が低くなった:化生使われなくなった骨が減って小さくなる変化は、廃用による萎縮です。
- ⑵ 慢性の炎症で、唾液腺の導管の上皮が重層扁平上皮に置きかわった:肥大分化した細胞が別の種類の細胞に置きかわる変化は、化生です。
- ⑶ 唾石で顎下腺の導管が長くふさがれ、腺房が小さくなって数も減った:萎縮いったん正常に発育した組織の細胞が小さくなり数が減る変化は、萎縮です。
- ⑷ 片側でかむ癖が続き、その側の咬筋の筋線維が一本一本太くなった:過形成細胞の数ではなく一つ一つの細胞が大きくなる変化は、肥大です。
- ⑸ 適合の悪い義歯の床縁が当たり続け、粘膜の線維性の組織が増えた:化生刺激で細胞の数が増えて組織が大きくなる変化は過形成で、化生ではありません。
解説
正しいのは、唾石で導管がふさがれて腺房が小さくなり数も減った変化を萎縮とする組合せです。組織の適応には、細胞が小さくなり数が減る萎縮、細胞が大きくなる肥大、細胞の数が増える過形成、別の種類の細胞に置きかわる化生があります。義歯の刺激による線維性の組織の増加は過形成、咬筋の筋線維が太くなるのは肥大、導管の上皮が扁平上皮になるのは化生、歯を失ったあとの顎堤の吸収は萎縮にあたります。
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