病理学の実習で、臓器や組織が環境の変化に合わせて形や性質を変えた例を整理している…
病理学の実習で、臓器や組織が環境の変化に合わせて形や性質を変えた例を整理している。例と用語の組合せとして正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ギプスで長く固定された下肢で、筋の線維が細くなる変化は過形成である。使われない筋が細くなる変化は廃用による萎縮で、細胞が増える過形成ではありません。
- ⑵ 妊娠の経過に伴って、子宮の平滑筋が増えて大きくなる変化は化生である。子宮の平滑筋が増えて大きくなる変化は生理的な肥大と過形成で、化生ではありません。
- ⑶ 長年の喫煙で、気管支の線毛上皮が重層扁平上皮に置き換わる変化は化生である。分化した上皮が別の種類の分化した上皮に置き換わる変化で、化生にあたります。
- ⑷ 高血圧が続いた心臓で、心筋細胞が大きくなり心臓が重くなる変化は肥大である。細胞の数ではなく一つ一つの大きさが増す変化で、肥大にあたります。
- ⑸ 片側の腎臓を摘出した後に、残った腎臓が大きくなる変化は萎縮である。残った腎臓が働きを補うために大きくなる変化で、代償性の肥大にあたります。
解説
長年の喫煙による気管支上皮の扁平上皮化は化生、高血圧で心筋細胞が大きくなる変化は肥大で、この2つが正しい組合せです。化生は分化した組織が別の分化した組織に置き換わる適応で、刺激に強い上皮に変わります。肥大は細胞の大きさが増す変化、過形成は細胞の数が増す変化、萎縮は一度正常な大きさになった臓器が小さくなる変化です。腎臓摘出後の対側腎は代償性肥大、固定された筋は廃用萎縮にあたります。
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