32歳の女性。看護師。歯科医師が天然ゴムのラテックス手袋を着けて口腔内を診察した…
32歳の女性。看護師。歯科医師が天然ゴムのラテックス手袋を着けて口腔内を診察した数分後に、口唇と顔面にかゆみを伴う膨疹が現れ、喘鳴も出てきた。以前からゴム手袋を着けると手がかゆくなっていたという。この反応で働いている仕組みとして正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 肥満細胞の表面のIgEに抗原が結合し、ヒスタミンが放出された。即時型の反応で、肥満細胞から放出された物質が血管の透過性を高め、膨疹を作ります。
- ⑵ 以前の接触で、ラテックスの成分に対するIgEが作られていた。職業で繰り返し触れるうちに感作され、特異的なIgEが作られていました。
- ⑶ 感作されたT細胞が48時間ほどかけて皮膚に集まり、組織を傷害した。T細胞による遅延型の反応は1〜2日後に現れ、数分で起こる膨疹や喘鳴とは異なります。
- ⑷ 抗原と抗体の複合体が腎臓の糸球体に沈着し、炎症が起きた。免疫複合体による反応は数日から数週かけて起こり、この急な症状とは異なります。
- ⑸ 抗体と補体が赤血球の表面に結合し、赤血球が壊された。細胞の表面の抗原に抗体が結合して細胞を壊す反応で、膨疹や喘鳴の仕組みではありません。
解説
正しいのは、肥満細胞の表面のIgEに抗原が結合してヒスタミンなどが放出されたこと、以前の接触でラテックスの成分に対するIgEが作られていたことの2つです。これはⅠ型の即時型アレルギーで、感作された人が再び抗原に触れると数分で膨疹や気道の収縮が起こり、アナフィラキシーに進むことがあります。医療従事者は職業上の接触で感作されやすく、ラテックスを含まない手袋に替える必要があります。
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