死体の検案に立ち会った歯科医師が、あおむけに倒れていた遺体の背中と腰に、暗い紫赤…
死体の検案に立ち会った歯科医師が、あおむけに倒れていた遺体の背中と腰に、暗い紫赤色の皮膚の変色が広がっていることに気づいた。床に接していた肩甲骨の部分は変色しておらず、白く残っていた。この変色について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 死後まもない時期でも、体の向きを変えたときに移動することはない。死後早い時期には、体位を変えると死斑は新たな低い位置へ移動します。
- ⑵ 死後24時間以上が経過してから、はじめて現れはじめる死後変化である。死斑は死後まもなく、おおむね30分から数時間で現れはじめます。
- ⑶ 生前に受けた打撲で皮下に出血した部位に一致して現れるものである。打撲による皮下出血は生前の外傷の所見で、死斑とは成り立ちが異なります。
- ⑷ 血液が重力によって体の低い位置に下がり、皮膚を通して見えるものである。死斑は、循環が止まって血液が体の低い部分にたまることで現れます。
- ⑸ 床に強く押しつけられていた部分では、血管が圧迫されて変色が現れにくい。圧迫された部分には血液がたまらないため、死斑が現れず白く残ります。
解説
正しいのは、血液が重力で体の低い位置に下がって皮膚を通して見えるものであること、床に押しつけられた部分では変色が現れにくいことの2つです。これは死斑で、死後まもなく現れはじめ、時間とともに濃くなります。早い時期には指で押すと消え、体位を変えると移動しますが、時間がたつと固定します。死斑の位置と固定の程度は、死後の体位の変化や経過時間を推定する手がかりになります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。