ある市の調査で、保護者の所得が低い世帯の子どもほど、齲蝕のある歯の数が多いことが…
ある市の調査で、保護者の所得が低い世帯の子どもほど、齲蝕のある歯の数が多いことが分かった。この差を縮めるための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 保育所や小学校で、すべての子どもが参加できる集団でのフッ化物洗口を行う。家庭の状況にかかわらず全員に届く取り組みで、格差の縮小に役立ちます。
- ⑵ 歯科健診で齲蝕の多い子どもを把握し、受診につながるよう家庭を支援する。支援が必要な子どもを見つけて受診につなげると、治療の機会の差が縮まります。
- ⑶ 歯科健診を希望者に限った有料の事業に切り替え、受けた家庭に結果を返す。費用がかかると所得の低い世帯ほど受けにくくなり、差が広がります。
- ⑷ 齲蝕の多い子どもの保護者に、子どもの生活習慣の乱れは家庭の責任であると伝える。健康には家庭の努力だけで変えられない社会的な要因が関わり、責めても差は縮まりません。
- ⑸ 歯みがきの方法を説明したパンフレットを、市内の歯科医院の待合室に置く。歯科医院に来ない家庭には届かず、すでに受診している人に情報が偏ります。
解説
適切なのは、保育所や小学校ですべての子どもが参加できるフッ化物洗口を行うこと、健診で齲蝕の多い子どもを把握して受診につながるよう家庭を支援することの2つです。所得や教育などの社会的な条件は健康の差を生む要因で、健康の社会的決定要因と呼ばれます。家庭の努力に任せる方法や、来院する人にしか届かない方法では差は縮まりません。誰にでも届く取り組みと、必要な人への支援を組み合わせます。
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