6歳の男児。公園で転んでおとがいの皮膚をすりむき、30分後に来院した。直径2cm…
6歳の男児。公園で転んでおとがいの皮膚をすりむき、30分後に来院した。直径2cmほどの擦過傷で、砂粒が少し付着している。出血はほぼ止まっている。この傷の処置として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 砂粒は残したまま、ガーゼで強く押さえて圧迫止血を続ける。異物を残すと感染や外傷性の入れ墨の原因になるため、洗い流します。
- ⑵ 創面に乾いたガーゼを直接当て、毎日はがして交換する。乾いたガーゼは創面に固着し、はがすたびに再生した上皮を傷めます。
- ⑶ 砂を水で洗い流し、創面が乾かないように被覆材で覆う。異物を洗い流したあと湿った環境を保つと、上皮の再生が早く進みます。
- ⑷ 消毒薬を1日に何度も塗り、創面を乾かしてかさぶたを作らせる。消毒薬は再生しようとする細胞も傷め、乾燥は上皮の再生を遅らせます。
- ⑸ 創縁を寄せるため、細い糸で皮膚を縫合して閉じる。浅い擦過傷は縫合して閉じるものではなく、洗浄して被覆します。
解説
最も適切なのは、水道水や生理食塩液で砂を洗い流し、創面が乾かないように被覆材で覆うことです。擦過傷では、まず異物を十分に取り除くことが大切です。砂を残すと感染したり、皮膚に色が残ったりします。創面を湿った状態に保つと、細胞が移動しやすく上皮の再生が早まります。消毒薬の繰り返しの使用や乾燥、乾いたガーゼの固着は、治りを遅らせます。
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