82歳の男性。多数の歯に強い咬耗があり、上下の歯の歯冠が短くなっている。家族から…
82歳の男性。多数の歯に強い咬耗があり、上下の歯の歯冠が短くなっている。家族から、顔の下半分が短くなったようだと言われた。口角が赤く切れやすいという。この状態の説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 咬耗で削れたエナメル質の粉が口角にたまり、皮膚を傷つけている。削れた粉が口角に炎症を起こすことはありません。
- ⑵ 咬耗で歯髄が露出して感染し、その膿が口角の皮膚へ流れ出ている。咬耗はゆっくり進み、多くは第二象牙質で歯髄が守られます。
- ⑶ 咬合の高さが低くなり、口角に唾液がたまって口角炎が起こりやすい。咬合の高さが下がると口角が深く折れ込み、唾液がたまって炎症が起こります。
- ⑷ 咬耗によって唾液腺が刺激され、唾液の量が大きく増えすぎている。咬耗が唾液の量を大きく増やすことはありません。
- ⑸ 咬合の高さが高くなり、口唇が引き伸ばされて口角の皮膚が裂けやすくなっている。咬耗が進むと咬合の高さは低くなり、高くはなりません。
解説
最も適切なのは、咬合の高さが低くなり、口角のしわに唾液がたまって口角炎が起こりやすくなっていることです。長年の咬耗で歯冠が短くなると、上下の顎の距離である咬合の高さが下がり、顔の下半分が短く見えます。口角が深く折れ込んで唾液がたまり、カンジダなどによる口角炎が起こりやすくなります。咬合の高さの回復や、口角の清潔と保湿を検討します。
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