58歳の男性。下顎右側第一大臼歯には大きなアマルガムの修復物があった。硬い物をか…
58歳の男性。下顎右側第一大臼歯には大きなアマルガムの修復物があった。硬い物をかんだ際に舌側の咬頭が歯頸部の近くで割れて外れ、破片を持参した。歯髄は生きている。この歯の修復の考え方として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 破折したのは咬頭なので、歯髄が生きていても抜髄を先に行う。歯髄が健康であれば、抜髄の必要はありません。
- ⑵ 失った咬頭を含めて、ほかの弱い咬頭も覆う形の修復を計画する。咬頭を覆う修復で、残った咬頭の破折も防ぎます。
- ⑶ 破折線が歯肉縁の下のどこまで及んでいるかを確かめる。破折が深いと修復が難しくなるため、範囲を確かめます。
- ⑷ 外れた咬頭の破片を接着材で元に戻し、ほかの咬頭はそのまま残す。大きな咬頭の破片の接着では、再び割れる危険が高くなります。
- ⑸ 同じ大きさのアマルガムで、元と同じ形に詰め直して終える。弱った咬頭を覆わない修復では、再び破折が起こりやすくなります。
解説
正しいのは、失った咬頭を含めほかの弱い咬頭も覆う形の修復を計画すること、破折線が歯肉縁の下のどこまで及んでいるかを確かめることの2つです。大きな修復物のある歯は、残った咬頭が薄く弱くなっており、かむ力で割れやすくなっています。咬頭を覆うアンレーやクラウンで修復すると、かむ力が歯全体に分散されます。破折が歯肉縁の下深くに及ぶ場合は、歯肉の処置や歯の挺出を検討します。
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