8歳の女児。拡大ねじを組み込んだ上顎の床矯正装置を使っている。最近、話したり食べ…
8歳の女児。拡大ねじを組み込んだ上顎の床矯正装置を使っている。最近、話したり食べたりすると装置が浮き上がって外れやすくなったという。床の適合に大きな問題はなく、ねじの回し方も指示どおりである。原因と対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 床の粘膜面が厚すぎるため、床の内面を大きく削って薄くする。床の適合に大きな問題はなく、内面を削ると適合が悪くなります。
- ⑵ 装置の使用時間が長すぎるため、装着の時間を1日1時間に減らす。使用時間を減らしても浮き上がりは改善せず、治療が進みません。
- ⑶ 大臼歯のクラスプの維持が弱まっており、クラスプを調整し直す。維持装置のクラスプを調整すると、装置の浮き上がりを防げます。
- ⑷ 拡大ねじを回しすぎており、ねじを逆に回して床の幅を元に戻す。ねじの回し方は指示どおりで、浮き上がりの原因ではありません。
- ⑸ 装置そのものが合わないため、使用を中止して固定式の装置に変える。維持の調整で改善できるため、装置を変える必要はありません。
解説
最も適切なのは、大臼歯にかけたクラスプの維持の力が弱くなっており、クラスプを調整して維持を強めることです。取り外しのできる床矯正装置は、大臼歯などにかけたクラスプで口腔内に保持されます。使ううちにクラスプが開いたり、歯の萌出や移動で適合が変わったりすると、維持の力が弱まって装置が浮き上がります。装置が外れやすいと十分な時間使えず、治療が進まないため、定期的に維持の状態を確かめます。
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