17歳の女子。上顎第一小臼歯を抜去したあと、マルチブラケット装置でワイヤーに沿っ…
17歳の女子。上顎第一小臼歯を抜去したあと、マルチブラケット装置でワイヤーに沿って上顎犬歯を遠心へ滑らせるように移動させている。犬歯がなかなか動かない。この方法で注意すべき点として最も適切なのはどれか。
- ⑴ ブラケットとワイヤーの間の摩擦で、歯に伝わる力が小さくなる。ワイヤーに沿って滑らせる方法では、摩擦の分だけ力が失われます。
- ⑵ ワイヤーに沿って滑らせると、犬歯は歯根から先に遠心へ動く。歯冠側が先に傾きやすく、歯根が先に動くことはありません。
- ⑶ 力を強くするほど摩擦は小さくなり、犬歯は早く動くようになる。強い力は摩擦を増やし、歯の移動をかえって妨げます。
- ⑷ この方法では、固定源となる大臼歯には反作用の力が加わらない。反作用で大臼歯が近心へ動くため、固定の計画が必要です。
- ⑸ ワイヤーが太く硬いほど、犬歯は傾きやすく滑りやすくなる。太く硬いワイヤーは傾きを抑えますが、摩擦は増えやすくなります。
解説
最も適切なのは、ブラケットとワイヤーの間の摩擦によって、歯に伝わる力が小さくなることです。ワイヤーに沿って歯を滑らせて動かす方法では、ブラケットとワイヤーの間に摩擦が生じ、加えた力の一部が失われます。歯が傾くとブラケットがワイヤーに引っかかり、摩擦はさらに増えます。強い力は摩擦を増やし、固定源の大臼歯の近心への移動も招くため、適切な強さの力と固定の計画が大切です。
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