全国の成人の歯科疾患の調査結果を年齢ごとに見ると、4mm以上の歯周ポケットをもつ…
全国の成人の歯科疾患の調査結果を年齢ごとに見ると、4mm以上の歯周ポケットをもつ人の割合は、70歳代より80歳代のほうが低かった。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 歯を失う人が増え、ポケットを測る対象となる歯そのものが少なくなったため。歯が失われると測る部位がなくなり、見かけ上の割合が下がります。
- ⑵ 80歳代では喫煙する人の割合が増え、ポケットの深さが浅く出るようになったため。喫煙は歯周炎を悪化させ、高齢で喫煙者が増えることもありません。
- ⑶ 加齢によって歯肉が厚く硬くなり、ポケットが浅く測られるようになったため。加齢で歯肉は厚くならず、退縮しやすくなります。
- ⑷ 80歳代では唾液の量が若いころより増え、歯周炎が自然に治りやすくなったため。加齢や服薬で唾液はむしろ減りやすくなります。
- ⑸ 80歳代になると歯周病原細菌が口腔からいなくなり、炎症が起こらなくなったため。高齢になっても歯周病原細菌はすみつき続けます。
解説
最も適切なのは、歯を失う人が増え、ポケットを測る歯そのものが少なくなったためです。歯周ポケットは残っている歯で測るため、歯周炎の進んだ歯が抜けると、その部位はもう数えられません。そのため高齢になるほど、歯周炎が減ったように見えることがあります。疫学の結果を読むときは、無歯顎者や残存歯の数の変化も合わせて考え、見かけの変化と本当の変化を区別します。
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