ある感染症では、病原体に感染しても多くの人は症状が出ないまま経過し、一部の人だけ…
ある感染症では、病原体に感染しても多くの人は症状が出ないまま経過し、一部の人だけが発症する。この性質をもつ感染症の対策を考えるときに、最も注意すべき点はどれか。
- ⑴ 症状のない感染者は体内で病原体が増えないため、発症した人を早く見つけて隔離すれば流行は確実に止められる。不顕性感染でも病原体は増え、排出されることがあります。
- ⑵ 症状のない感染者も気づかないうちに病原体を広げるため、発症者を見つけて隔離するだけでは流行を抑えにくい。不顕性感染者が感染源になるため、症状に頼った対策には限界があります。
- ⑶ 症状のない人が多い感染症は病原体の力が弱いため、予防接種を行う意味はほとんどないと判断できる。発症が少なくても重い合併症を起こす感染症があり、予防接種は有効です。
- ⑷ 症状の出ない人がいることは、感染源ではなく感染経路の対策に限って考えればよいことを示している。感染源、感染経路、宿主の感受性のすべてに対策を考えます。
- ⑸ 感染してから症状が出るまでの期間が長いため、感染者は発症するまで周りの人にうつすことができない。発症前の潜伏期のうちから、病原体を排出することがあります。
解説
最も注意すべき点は、症状のない感染者も病原体を広げるため、発症者の隔離だけでは流行を抑えにくいことです。感染しても症状が出ない状態を不顕性感染といい、本人も周りも気づかないまま感染源となります。このような感染症では、予防接種で感受性者を減らすことや、手洗いや環境の整備などで感染経路を断つことが大切です。歯科の標準予防策も、気づかれていない感染を前提にしています。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。