介護老人保健施設の職員から、入所者の誤嚥性肺炎について歯科医師に質問があった。高…
介護老人保健施設の職員から、入所者の誤嚥性肺炎について歯科医師に質問があった。高齢者の誤嚥性肺炎の特徴として正しいのはどれか。
- ⑴ 胃ろうで栄養をとっている人は口から食べないため、この肺炎が起こる心配はなくなっている。口から食べなくても唾液や逆流した胃の内容物を誤嚥して起こります。
- ⑵ 若い人の肺炎と同じく高い熱と激しいせきが出やすいため、症状からすぐに見つけられる。高齢者では熱やせきがはっきりせず、元気のなさだけのこともあります。
- ⑶ むせなどの目立つ症状がないまま、眠っている間に細菌を含む唾液を吸い込んで起こることが多い。気づかないうちに起こる不顕性誤嚥が、高齢者の肺炎の大きな原因です。
- ⑷ 左の主気管支のほうが太くまっすぐなため、左の肺の下の部分に多く起こるようになっている。太く傾きの急な右の主気管支に入りやすく、右の肺に多く起こります。
- ⑸ 原因となるのは主に食べ物に付いたカビで、口腔の細菌は原因の中にほとんど含まれていない。原因の多くは口腔や咽頭の細菌で、口腔清掃で減らすことができます。
解説
正しいのは、目立つ症状がないまま、眠っている間に細菌を含む唾液を吸い込んで起こることが多いことです。高齢者では飲み込みやせきの反射が弱まり、気づかないうちに唾液が気道へ入ります。口腔の細菌が多いと肺炎になりやすいため、口腔清掃が予防の柱になります。胃ろうの人でも起こり、症状がはっきりしないことも多いため、食欲や元気の変化にも注意します。
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