78歳の女性。最近、硬いものが噛みにくく、食事にかかる時間が長くなったと訴えて来…
78歳の女性。最近、硬いものが噛みにくく、食事にかかる時間が長くなったと訴えて来院した。口腔機能低下症を疑い、精密検査を行うことにした。口腔機能低下症の診断に用いる検査はどれか。3つ選べ。
- ⑴ 舌を口蓋に押し付ける力を、舌圧測定器で測る。低舌圧は口腔機能低下症の下位症状の一つで、最大舌圧を測定して評価します。
- ⑵ 「パ」「タ」「カ」を一定時間くり返して言わせ、回数を数える。オーラルディアドコキネシスで舌口唇運動機能の低下を評価します。
- ⑶ グミゼリーを噛ませ、溶け出したグルコースの量を測る。咀嚼能力検査として、グルコースの溶出量から咀嚼機能の低下を評価します。
- ⑷ ピンセットで歯をはさんで動かし、歯の動揺度を判定する。歯の動揺度は歯周組織の評価に用いるもので、口腔機能低下症の診断項目ではありません。
- ⑸ 刺激唾液を採取し、酸を加えたときの唾液の緩衝能を調べる。唾液の緩衝能は齲蝕のリスク評価に用いる検査で、口腔機能低下症の診断項目には入りません。
解説
舌圧の測定、オーラルディアドコキネシス、グルコース溶出量による咀嚼能力検査の3つが正しいです。口腔機能低下症は、口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下の7つの下位症状について検査し、3つ以上が当てはまる場合に診断します。唾液の緩衝能は齲蝕のリスク評価に、歯の動揺度は歯周組織の評価に用いる検査で、この診断の項目には含まれません。
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