大きな地震のあと、学校の体育館が避難所になった。断水が続き、高齢の避難者が多い。…
大きな地震のあと、学校の体育館が避難所になった。断水が続き、高齢の避難者が多い。歯科医師が避難所で優先して行う歯科保健活動として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 避難者全員に齲蝕の検診を行い、治療の必要な歯を数えて記録を作る。発災直後は、命に関わる肺炎の予防と食べる機能の確保を優先します。
- ⑵ 水が足りないので、歯みがきは断水が解消するまで控えるように指導する。少ない水でも口腔清掃はでき、控えると肺炎や齲蝕の危険が高まります。
- ⑶ 子どもへの小窩裂溝填塞を避難所で行い、将来の齲蝕を防ぐ活動を始める。発災直後の避難所では、長期的な予防処置より急性の健康被害の防止が先です。
- ⑷ 高齢者の口腔清掃と義歯の状態の確認を行い、誤嚥性肺炎の予防を図る。避難所では口腔が不衛生になり、高齢者の誤嚥性肺炎が増えるため優先します。
- ⑸ 義歯を失った人には、元の歯科医院に戻れるまで流動食で過ごすよう勧める。応急の義歯の作製や調整で、食べる機能をできるだけ早く回復させます。
解説
最も適切なのは、高齢者の口腔清掃と義歯の確認を行い、誤嚥性肺炎を防ぐことです。災害時の避難所では、断水や歯ブラシの不足で口腔が不衛生になり、体力の落ちた高齢者に誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。少ない水やウエットティッシュでの清掃、義歯の清掃と調整、失った義歯への応急の対応で、口腔の衛生と食べる機能を保つことが優先されます。
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