67歳の男性。下顎骨の腫瘍を切除する手術を予定している。術中の出血に備えて輸血の…
67歳の男性。下顎骨の腫瘍を切除する手術を予定している。術中の出血に備えて輸血の可能性があると説明したところ、輸血の安全性について尋ねられた。説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 献血された血液は肝炎ウイルスなどの検査を経ているが、感染の危険をなくすことはできない。感染直後で検査に表れない時期があり、危険はゼロになりません。
- ⑵ 手術までに自分の血液を採ってためておき、手術のときに体に戻す方法を選べる場合がある。自己血輸血は、他人の血液による感染や免疫反応の危険を減らせます。
- ⑶ 赤血球の製剤は凍らせて保存しておき、輸血する直前にぬるま湯で溶かしてから使う。凍らせて保存し使う前に溶かすのは、新鮮凍結血漿の扱いです。
- ⑷ 患者と製剤が合うかを確かめる交差適合試験は、輸血を始めて反応をみてから行う。交差適合試験は、輸血を始める前に行って適合を確かめます。
- ⑸ 輸血後の移植片対宿主病は、白血球を含まない血漿の製剤を輸血したときに主に起こる。輸血後の移植片対宿主病は、製剤に含まれるリンパ球によって起こります。
解説
正しいのは、検査を経ても感染の危険はなくならないこと、自分の血液をためて戻す方法を選べる場合があることの2つです。献血の血液は核酸増幅検査などで調べますが、感染して間もない時期は検査で見つからず、危険はわずかに残ります。予定手術では自己血輸血を選べることがあります。輸血後の移植片対宿主病はリンパ球が原因で、放射線を照射した製剤で防ぎます。交差適合試験は輸血の前に行います。
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