歯科医院で、静脈内鎮静法を用いた埋伏智歯の抜歯について、患者に渡す説明文書と同意…
歯科医院で、静脈内鎮静法を用いた埋伏智歯の抜歯について、患者に渡す説明文書と同意書を作り直している。説明と同意の進め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 同意書に署名したあとでも、処置を始める前であれば同意を撤回できることを書いておく。同意はいつでも撤回でき、撤回しても不利益を受けないことを伝えます。
- ⑵ ほかに選べる治療法の説明は、勧めた抜歯の同意を得たあとの別の日に行うことにする。代わりの治療法は、患者が選ぶための材料として同意を得る前に説明します。
- ⑶ 同意書に署名をもらえば、処置中に起きた過失についての責任は問われなくなると書いておく。同意書は過失の責任を免れるためのものではなく、過失があれば責任は残ります。
- ⑷ 説明と署名は処置の当日、鎮静薬を静脈に投与して緊張がほぐれたあとに行うことにする。鎮静薬の影響下では判断力が落ちるため、投与前の落ち着いた時に説明します。
- ⑸ 起こりうる合併症は、患者の不安を強めないよう文書には載せず口頭で軽く触れておく。合併症は重要な説明事項で、文書に記して理解を確かめる必要があります。
解説
最も適切なのは、署名後でも処置の前なら同意を撤回できると記しておくことです。説明と同意では、病状、処置の内容と目的、起こりうる合併症、代わりの治療法、処置をしない場合の見通しを、判断力が保たれた状態の患者に分かる言葉で伝えます。同意書は患者が理解して自ら決めたことの記録であり、過失の責任を免れる書類ではありません。撤回の自由を示すことも、患者の自己決定を守るうえで大切です。
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