74歳の男性。一人暮らしで、この半年ほど野菜や果物をほとんど食べず、パンとインス…
74歳の男性。一人暮らしで、この半年ほど野菜や果物をほとんど食べず、パンとインスタント食品で食事を済ませている。最近、歯肉が全体に赤紫色に腫れて出血しやすく、足に皮下の出血斑が多くみられ、小さな傷が治りにくい。この歯肉の症状の背景として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ カルシウムの過剰で、歯肉に石灰化が起こって腫れている。食事の内容からカルシウムの過剰は考えにくく、症状とも合いません。
- ⑵ ビタミンAが過剰になり、歯肉の上皮が厚く硬くなっている。偏った食事でビタミンAが過剰になることは考えにくく、症状とも合いません。
- ⑶ 鉄が過剰に吸収され、歯肉に鉄がたまって赤紫色に染まっている。この食事で鉄が過剰になることは考えにくく、出血斑の説明にもなりません。
- ⑷ 血圧を下げる薬の作用で、歯肉の線維が硬く増殖している。服薬の情報はなく、薬剤性の歯肉増殖は硬く出血の少ない増殖です。
- ⑸ ビタミンCが不足し、コラーゲンの合成が障害されて血管や結合組織がもろくなっている。ビタミンCの欠乏では歯肉の腫脹と出血、皮下出血、創の治りの遅れがみられます。
解説
最も考えられるのは、ビタミンCが不足し、コラーゲンの合成が障害されて血管や結合組織がもろくなっていることです。ビタミンCはコラーゲンの合成に必要で、欠乏すると血管の壁や歯周組織がもろくなります。その結果、歯肉の腫脹と出血、皮下の出血斑、創の治りの遅れなどが現れ、壊血病とよばれます。偏った食事の高齢者に起こることがあり、食生活の改善と栄養の補給を行います。
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