74歳の女性。新しい上顎の全部床義歯が技工所から届いた。装着の予定日に患者が来院…
74歳の女性。新しい上顎の全部床義歯が技工所から届いた。装着の予定日に患者が来院できず、義歯は1週間、乾いた箱に入れて診療室の棚に置かれていた。装着の日に試適すると、床が口蓋に浮き上がり適合が悪かった。適合が悪くなった理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 加熱重合レジンの床が水分を失って収縮し、重合のときに残ったひずみも解放されて変形したため床用レジンは水を吸った状態で寸法が安定しており、乾燥すると収縮してひずみが現れます。
- ⑵ 加熱重合レジンの床に含まれるフィラーが溶け出し、床の内面に穴があいたため床用レジンからフィラーが溶け出して穴があくことはなく、適合不良の理由ではありません。
- ⑶ 加熱重合レジンの床が室温でやわらかくなり、自分の重さで垂れ下がって形が崩れたため硬化した床用レジンは室温でやわらかくなって垂れることはありません。
- ⑷ 加熱重合レジンの床が光を浴びて硬化が進み、表面が粉のように崩れていったため加熱重合レジンは光で硬化が進む材料ではなく、表面が崩れることもありません。
- ⑸ 加熱重合レジンの床が空気中の酸素と反応して再び重合が進み、大きく膨張したため硬化した床が空気中で再び重合して膨張することはありません。
解説
最も適切なのは、加熱重合レジンの床が水分を失って収縮し、重合のときに残ったひずみも解放されて変形したためです。義歯床用のアクリルレジンはわずかに水を吸う性質があり、口の中と同じように水を含んだ状態で寸法が安定します。乾燥した場所に置くと水分を失って収縮し、重合や冷却のときに内部に残ったひずみも現れて、床が変形します。完成した義歯や使用中の義歯は、外している間も水の中で保管します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。