42歳の女性。歯周炎のため、下顎左側第一大臼歯の歯根面をスケーリング・ルートプレ…
42歳の女性。歯周炎のため、下顎左側第一大臼歯の歯根面をスケーリング・ルートプレーニングしている。歯根面を覆うセメント質の部位ごとの性状として正しいのはどれか。
- ⑴ セメント質には血管と神経が豊富に入り込み、削ると強い痛みを感じる。セメント質には血管も神経も入っておらず、それ自体に痛みを感じる神経はありません。
- ⑵ セメント質はエナメル質より硬く、歯根の表面をすり減りから強く守っている。セメント質は骨に近い硬さで、エナメル質よりはるかにやわらかい組織です。
- ⑶ セメント質は一度作られると、歯の一生を通じて新たに添加されることはない。セメント質は生涯にわたって添加され、加齢とともに厚くなります。
- ⑷ 歯頸部の近くは細胞を含まない薄いセメント質で、根尖の近くは細胞を含む厚いセメント質が多い。歯頸側は無細胞セメント質、根尖側1/3や根分岐部は有細胞セメント質が主体になります。
- ⑸ セメント質は歯冠から歯根までの歯の全体を覆い、エナメル質の表面にも厚い層をつくる。セメント質は歯根の表面を覆う組織で、歯冠のエナメル質を覆う層はつくりません。
解説
正しいのは、歯頸部の近くは細胞を含まない薄いセメント質で、根尖の近くは細胞を含む厚いセメント質が多いことです。無細胞セメント質は歯根の歯頸側を覆い、歯根膜の線維がしっかり埋め込まれて歯を支えます。有細胞セメント質は根尖側や根分岐部に多く、歯の移動や咬耗に合わせて添加されます。セメント質には血管や神経はなく、生涯にわたって添加され続けます。
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