38歳の男性。下顎右側第二大臼歯の根管治療を始めた。髄室の天蓋を除去すると、髄床…
38歳の男性。下顎右側第二大臼歯の根管治療を始めた。髄室の天蓋を除去すると、髄床底に頬側を中心に弓なりにつながる帯状の根管口がみられた。この歯の歯根と根管の形態として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 歯根が根尖まで1本の円柱形で、中央に丸い根管が1本通っている。帯状につながる根管口の所見は、丸い1根管とは異なります。
- ⑵ 歯根の中央に大きな歯髄腔が残り、根尖が大きく開いた未完成の形である。38歳では歯根の形成は終わっており、未完成の歯根ではありません。
- ⑶ 頬側に2本、舌側に1本の歯根があり、それぞれに独立した根管が1本ずつある。頬側2根と口蓋側1根の形は上顎大臼歯の特徴です。
- ⑷ 近心根と遠心根が頬側で癒合した樋状根で、根管がC字形につながっている。下顎第二大臼歯では、近心根と遠心根が頬側で癒合した樋状根がみられることがあります。
- ⑸ 3本の歯根が根尖の近くまで離れて開き、根管口が点状に3つ並んでいる。点状の根管口が離れて並ぶ形では、帯状につながる所見は説明できません。
解説
最も適切なのは、近心根と遠心根が頬側で癒合した樋状根で、根管がC字形につながっていることです。下顎第二大臼歯は、日本人で樋状根の頻度が比較的高い歯です。樋状根では、根管が頬側を中心に弓なりにつながり、髄床底でも根管口が帯状に見えます。形が複雑で、細いすき間に感染した組織が残りやすいため、拡大視野のもとで洗浄を十分に行い、形に合わせて根管充塡を行います。
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