40歳の男性。下顎右側第三大臼歯の抜歯後の痛みに対して、ロキソプロフェンナトリウ…
40歳の男性。下顎右側第三大臼歯の抜歯後の痛みに対して、ロキソプロフェンナトリウムの処方を考えている。問診で次のことが分かった患者のうち、この薬の処方を慎重に判断しなければならないのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 花粉症の季節で、抗ヒスタミン薬を毎日服用している。抗ヒスタミン薬との併用で、特に問題になる相互作用は知られていません。
- ⑵ 以前に鎮痛薬をのんで、ひどい喘息の発作を起こしたことがある。アスピリン喘息の既往があると、この薬で重い喘息発作を起こすおそれがあります。
- ⑶ 胃潰瘍のため、内科で治療を受けている最中である。この薬は胃粘膜を守るプロスタグランジンの合成を抑えるため、潰瘍を悪化させます。
- ⑷ 腎臓の働きが低下しており、内科で定期的に検査を受けている。この薬は腎臓の血流を減らすため、腎機能をさらに悪くするおそれがあります。
- ⑸ 甲状腺機能低下症で、甲状腺ホルモン薬を補充している。甲状腺ホルモンの補充を受けていることは、この薬を控える理由にはなりません。
解説
慎重に判断しなければならないのは、鎮痛薬で喘息発作を起こしたことがある人、胃潰瘍で治療中の人、腎機能が低下している人の3つです。非ステロイド性抗炎症薬はシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの合成を抑えます。そのため胃粘膜の保護が弱まり、腎血流が減り、過敏な人では喘息発作を誘発します。こうした患者には、アセトアミノフェンなどの別の鎮痛薬を検討します。
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