68歳の男性。心房細動でワルファリンカリウムを服用している。上顎の全部床義歯の下…
68歳の男性。心房細動でワルファリンカリウムを服用している。上顎の全部床義歯の下の粘膜に発赤と白斑があり、口腔カンジダ症と診断した。抗真菌薬の処方を検討するにあたり、薬物の相互作用について正しいのはどれか。
- ⑴ 納豆に含まれるビタミンKは、ワルファリンの抗凝固作用を強める。ビタミンKはワルファリンが抑える凝固因子の合成を助けるため、作用を弱めます。
- ⑵ 抗真菌薬を使う期間は、歯科医師の判断でワルファリンを中止させる。中止すると血栓塞栓症の危険が高まります。変更は処方医と相談して決めます。
- ⑶ 口腔用のゲル剤は飲み込んでも吸収されず、内服薬と相互作用を起こさない。口腔用ゲル剤は飲み込まれて消化管から吸収され、全身の薬物に影響を及ぼします。
- ⑷ 抗凝固作用の程度は、血小板数を測定することで評価する。ワルファリンの効果はプロトロンビン時間国際標準比で評価します。
- ⑸ ミコナゾールはワルファリンの代謝を妨げ、出血の危険を高める。ミコナゾールは肝臓の代謝酵素を阻害してワルファリンの血中濃度を上げるため、併用は禁忌です。
解説
ミコナゾールがワルファリンの代謝を妨げ、出血の危険を高めるという記述が正しいです。ミコナゾールは肝臓の薬物代謝酵素を阻害するため、口腔用ゲル剤であってもワルファリンの作用を強め、併用は禁忌とされています。ワルファリンの効果はプロトロンビン時間国際標準比で評価し、ビタミンKは作用を弱めます。抗凝固薬を歯科医師の判断で中止すると血栓塞栓症の危険が高まるため、処方医と連携して対応します。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。