60歳の女性。歯周治療を終えてメインテナンスに移行した。臼歯部では歯間乳頭が退縮…
60歳の女性。歯周治療を終えてメインテナンスに移行した。臼歯部では歯間乳頭が退縮して歯間部が大きく開いているが、前歯部の歯間部は歯肉で満たされ、隣の歯との接触は強い。歯間部の清掃具の勧め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 前歯部の狭い歯間部には太い歯間ブラシを、臼歯部の開いた歯間部にはデンタルフロスを勧める。組合せが逆です。狭い歯間部に太い歯間ブラシを入れると歯肉を傷つけ、開いた歯間部ではフロスの効率が落ちます。
- ⑵ 歯間部はスクラビング法で歯ブラシの毛先を差し入れることで清掃でき、清掃具は勧めない。歯ブラシの毛先は隣接面の奥まで届かず、退縮した歯間部には歯間清掃具が要ります。
- ⑶ 臼歯部の開いた歯間部には大きさの合う歯間ブラシを、前歯部の狭い歯間部にはデンタルフロスを勧める。空隙の大きさに合った清掃具を選ぶと、歯肉を傷つけずに隣接面のプラークを除去できます。
- ⑷ 歯肉退縮部の知覚過敏を避けるため、歯間清掃をやめて洗口剤による含嗽に切り替える。洗口剤ではバイオフィルムを機械的に除去できず、歯間部の炎症の再発を防げません。
- ⑸ 歯間部はつまようじで清掃し、歯ブラシは唇側と舌側の歯面に当てるよう勧める。つまようじでは隣接面のプラークを十分に除去できず、歯肉を傷つけるおそれもあります。
解説
臼歯部の開いた歯間部には大きさの合う歯間ブラシを、前歯部の狭い歯間部にはデンタルフロスを勧めるのが最も適切です。歯周治療後は歯肉が退縮して歯間部が開き、歯ブラシだけでは隣接面のプラークを除去できません。歯間ブラシは空隙に合ったサイズを選ぶと効率よく清掃でき、狭い歯間部に太いものを押し込むと歯肉を傷つけます。接触の強い部位にはフロスが適しています。部位ごとに清掃具を使い分けるよう指導します。
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