20歳の女性。下顎前歯の叢生をマルチブラケット装置で改善し、保定に移る。叢生のあ…
20歳の女性。下顎前歯の叢生をマルチブラケット装置で改善し、保定に移る。叢生のあった下顎前歯は後戻りしやすいため、下顎の左右の犬歯の間の舌側面に細いワイヤーを接着する固定式の保定装置を用いることにした。この装置について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 保定中の来院は、ワイヤーが外れたときに限って行う。接着部の破損や後戻り、清掃状態を確かめるため、保定中も定期的に観察します。
- ⑵ 残っている前歯の捻転を、保定中に新たに改善する力をかける。保定装置は歯を動かさずに位置を保つためのもので、歯を動かす力はかけません。
- ⑶ 夜間に取り外して洗い、日中に装着し直して使う。接着した固定式の装置は取り外せず、着脱して使うのは可撤式の保定装置です。
- ⑷ 患者が取り外さないため、装着時間を患者の協力に頼らずに済む。歯に接着した固定式の装置なので、使用時間が患者の協力に左右されません。
- ⑸ ワイヤーの周りに歯石が付きやすく、歯間部の清掃の指導が要る。舌側のワイヤーの周囲は清掃しにくく、プラークや歯石がたまりやすくなります。
解説
患者の協力に頼らずに済むことと、歯石が付きやすく清掃の指導が要ることの2つが正しい説明です。犬歯の間の舌側に接着する固定式の保定装置は、後戻りしやすい下顎前歯を長く保つのに用いられます。取り外しができないため装着時間の心配はありませんが、ワイヤーの周りにプラークや歯石がたまりやすくなります。接着部が外れても気づきにくいため、定期的な観察を続けます。
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