7歳の男児。前歯部の反対咬合を主訴に来院した。父親にも下顎前突がある。頭部エック…
7歳の男児。前歯部の反対咬合を主訴に来院した。父親にも下顎前突がある。頭部エックス線規格写真で、下顎骨が頭蓋に対して前方に位置し、上顎骨の位置は標準的であった。下顎の成長方向の抑制を目的に、チンキャップを用いることにした。この装置について正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 上顎骨を前方へ引き出し、上顎の劣成長を改善することを主な目的にする。上顎骨を前方へ引くのは上顎前方牽引装置の目的で、この症例の原因は下顎にあります。
- ⑵ 頭部を固定源とするため、歯を固定源とする装置より大きな力を使える。口腔外の固定源を用いるので、顎骨に作用する大きな力をかけられます。
- ⑶ 装着時間が短いと効果が出にくいため、家庭での使用時間を記録してもらう。可撤式の顎外装置は使用時間が効果を左右するため、協力の程度を把握します。
- ⑷ オトガイ部から下顎頭の方向へ、後上方の力をかける。下顎頭に向かう力で下顎の前方への成長方向を変えることを目指します。
- ⑸ 上顎第一大臼歯に力をかけ、大臼歯を遠心へ移動させる。上顎大臼歯を遠心へ動かすのはヘッドギアの働きで、チンキャップは下顎に作用します。
解説
後上方への力をかけること、頭部を固定源として大きな力を使えること、使用時間を記録してもらうことの3つが正しい説明です。チンキャップは頭部に帽子を掛け、オトガイ部のカップから下顎頭の方向へ力をかける顎外固定装置です。成長期の下顎前突で下顎の成長方向を変えることを目指します。家庭で装着する装置のため、使用時間が短いと効果が得られにくく、協力の程度を確かめながら使います。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。